2018.07.20
あいかわらず暑い日が続いております。
今日の枚方市は最高37.7℃で、これでも昨日よりも1.2℃も低いらしいです。
なにがなんやら分かりませんが、熱中症には本当に気をつけましょう!
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さて、今日のテーマは「冷やすのか?温めるのか?」です。
患者様からのご質問で、結構多いんですよね、冷やすのと温めるのとどちらがいいんですか??っていう疑問。
今回はそれにおこたえしていきましょう。
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まず、ぎっくり腰の場合。
不意に身体を動かしたときや、何かものを持ちながらバランスを崩したりして「グキッ!」「ピキッ!」。
あいたたたた、やってしまった・・・。
ぎっくり腰のご経験がある方なら、思い出すのもツラい瞬間ですが、このあとは冷やしますか?温めますか?
答えは「冷やす」です。
急性の痛みの場合は、炎症が局所に起きていることが大変多いので、じっとしていても痛みが「ズキズキ」したり、ちょっと動かしただけでも「ピキーン」と痛みが走ったりすることが多いです。
こういう痛みの時は、しっかり冷やして局所の炎症が増えないようにしましょう。
冷やすことで炎症そのものを抑えることができることと、炎症物質の拡散を抑える効果も期待出来ます。
ですから、「アイタッ!」という傷め方をした場合は、まずは「冷やす」と覚えておいて下さい。
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続いて、気がついたら痛くなっていたという腰痛の場合。
特に覚えがないんだけれども、気がついたら痛いということもよくありますね。
じっとしていたら意外と大丈夫でも、動かし始めや立ち上がるときにイタタタタ・・・となって腰が伸びない、動いているうちに何となくラクになってくる・・・というようなパターンも結構な頻度で見られます。
こういう痛みの時は「冷やす?」「温める?」
答えは「温める」です。
動き始めが痛いという場合は、腰の血行がよくないために腰の筋肉周囲が硬くなっていて、その状態で筋膜が引き伸ばされるために「イタタタ」となることが多いです。
動き続けていると血行が回復してくるので、筋組織がほぐれてきて痛みが軽減する、という感じになります。
いわゆる慢性腰痛の方がこのようになったりしますが、温める方が血行が促進されるので、積極的に患部を温めた方がよいですね。
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それでですね、以下のパターンもしばしば見られるので注意が必要なのですが。
「慢性腰痛の人がぎっくり腰になって、いつもの経験から温めた結果よけいに痛みが酷くなった!」というパターン。
「いつも腰が痛くなったらお風呂でゆっくり温めたらラクになるので、いつもよりゆっくりお風呂に入ったら痛みがよけいに酷くなって寝られなくなった」など、覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ギクッときたら冷やすということを知っておけば、「これはいつものとは違うから、冷やさなアカンなあ」となってオッケーですね。
自分の身体を知っているばかりに逆をしてしまうということもあるので、ご注意下さいね。
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まとめますと、「ギクッときたらとにかく冷やす!」「動いているとラクになってくる腰痛は温める!」。
こういう感じで宜しくお願いします。
ちなみに冷房がよく聞いた部屋ですと、腰痛や神経痛が出やすくなりますので、熱中症対策とともにお気をつけ下さいね。
まだまだ暑い日が続きます。
ご自愛下さいね。