2024.02.29
こんにちは院長久保です。
今回は
「ハリを使いまわしたりとかしていないですか?」
「使い捨て針とキープ針どちらのほうが良いですか?効き目は変わりますか?」
という二つのご質問にお答えしますね。
2024.02.14
こんにちは院長久保です。
今日は初診の患者様からよくいただく「ハリを打つとき痛くないですか?」というご質問にお答えしようと思います。
また最初に結論を書きますね。
「ちょっとチクっとするときもあるけど、皆様が想像してるより全然痛くない」
です!
以下、理由を書いていきますので、よろしくお願いします。
-*-*-*-
日本の鍼灸治療は「管鍼法(かんしんほう)」と言われ、江戸時代に杉山和一先生が確立された方法が主流となっています。
これは、丸い筒状になった管(鍼管と言います)の中に針を入れて、管をカラダに押し当てる間に針をトントンと軽くたたいてカラダに刺していくやり方です。
鍼管の圧をカラダに感じている間は触覚が分散するのでハリの刺入がよく分からない、というめちゃめちゃ優れた方法です。
でも、たまに痛点が集中している部分(毛穴とか)に針先が当たってしまうときはあって、その時はチクっとするときがあります。
それは僕のせいです。ごめんなさい。
一説によると杉山和一先生はハリがめっちゃ下手やったらしくて、どうやったら痛くないように出来るかを考えた末に、管鍼法を編み出したらしいです。
天才です。
で、鍼管を使うことで副産物的な変化が現れます。 それは、日本の針がどんどん細くなっていったということです。
それまでは中国より伝来した太くかたい針を使っていたのですが、管鍼法が確立されてからは筒がガイドの役割を果たすことから、しなるぐらい細い針でもカラダに刺せるようになりました。
それでさらに痛みを感じにくくなるんですね。
以前来院されていた中国人留学生の患者さん、最初ハリは痛いからイヤだ!っておっしゃってたんですが、試しに打ってみたら日本の針は痛くないって喜んでくれました。
中国では鍼管を使わないかたい針しか打ったことなくて「ハリは痛い」ものだと思い込んでいたので嫌がってたとか。
なので、日本の針を見せた時びっくりしてましたね。
細!!ってなってた。
-*-*-*-
というわけで、めっちゃ長くなってしまいましたが、僕たち鍼灸師は「患者様に痛い思いを感じさせずいかに体調を取り戻していくか」に全力をあげながら日々施術に頑張っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
引き続き患者様からのご質問どしどしお待ちしております! よろしくお願いいたします!
院長 久保
2024.02.02
こんにちは。院長久保です。
これから新企画として、患者様から寄せられた身体についてのご質問・ご相談について、当ブログにてお話ししていこうと思います。
初回は「腰が痛くなった時に温めるか?冷やすか?」です。
最初に結論を書くと「急に痛くなった時は、冷やす。慢性時や動き始めが痛いときは、温める」。
これです!
以下にその理由を書いていきますが、お忙しい方は読んでいただかなくてもOKです。
上記を守っていただければ、なぜそうなのかを知らなくても、大丈夫です。
-*-*-*-
では、詳しく書いていきましょう。
腰痛はざっくり分けて「急性」「慢性」に分けられます。
どちらも血行を良くした方が早く良くなるのですが、問題は「炎症の有無」です。
当院でもよくみられる「ぎっくり腰」は急性の痛みになりますが、これは腰の筋肉・筋肉の骨盤付着部・椎間関節などへ急激に負荷がかかって炎症が起きることで痛みが起きます。
局所に炎症が起きていると、その部位に熱感や腫れが生じ、また炎症物質が体内に放出されて痛みを感じます。
この時に血行を良くしようと温めたりすると、炎症物質も増えてしまうので痛みが増してしまいます。
なので、急性の痛みの場合は一旦痛みが落ち着くまでは、冷やしてやった方が良いです。
急性の炎症物質が引いた後や慢性的な痛みの場合は、先ほども書きましたように血行を良くした方が治りが早くなるので温めたほうが良いです。
血行が悪くなると筋肉や靭帯の柔軟性が低下してしまい、それが原因で痛みが持続してしまうので、しっかり温めて血行を良くしてあげましょう。
-*-*-*-
これらは「腰そのものに原因がある痛み」について簡単にまとめていますが、中には内臓疾患や心身の症状として腰痛が出てくることもありますので、100%このとおりとはならないのでご留意ください。
当院の鍼灸施術においても、症状の問診や施術後の経過などによって、鍼灸が適用でないと思われる場合には医科にご紹介することがあります。
安心して鍼灸施術を受けていただけるように、患者様と向き合いながらともに健やかな身体作りを実現したいと考えています。
-*-*-*-
今後も皆様から寄せられたご質問について書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
院長久保